農薬を使わないで農業をやっていると、自然の摂理っていうか
すごさっていうのを強く感じます。
写真はモモッチョッキリゾウムシやカミキリムシなんかの虫が落としたりんごの実。
奴らは実に卵を産み付けて、ヘタや枝を折って地面に落ちるようにしむけ、
実の中身を食って大きくなった幼虫が地面にもぐれるようにするのです。
人間の立場から見ると、ひどい害虫なのだが、りんごの木からすると
果実を間引いてくれるから、いわばお助けマン。
なった実が全部大きくなってしまうと木が養分をとられすぎて、来年の蓄えがなくなるのだ。
不思議に弱っている木の実は全部やられてしまう。
たぶん、今は子孫を残すより自分がしっかりしろよということなのかも。
りんごの木としては、自分の実が人間に食べられるとかどうでもいい話で、
一年に何個か子孫を残せればいいのだ。
こうやって落とされたリンゴの実を集めて始末すれば、次世代は減っていく。
人間がやる仕事を代わりにやっていただいて、それはないんじゃない?
でも、そうしないと私達の口に入るリンゴはなくなってしまうわけだ。
そうしてみると、私達はどうにかあまりを分けていただいているってことかー
どうか今年も少し分けてくださいね。